Kali LinuxにRealTekのWiFiドライバーをインストール
(注:2021年12月における最新バージョンのKali Linuxにドライバを入れるやり方をKali LinuxにRealtekのドライバーをインストールする方法(2021年12月に記載してある。)
Monitor modeに入ることができるWi-Fiアダプタは少ないが、なかでもRealTekのRTL88xxAUのチップセットを採用しているものは「できる」ものとして有名である。(xx=12, 21, 14)
ホワイトハッカー講座でもRealTekのものを勧めることが多い。
昔はRealTekのドライバーがKali Linux本体に入っていたような気がするが、2019.3のAMD64版では入っていないのか、VMwareで入れたものに繋いでも反応がない。(ちなみに現在は西暦.数字でバージョンを表すようだ。)
今回のものに限らずドライバー類のようなカーネルに直接アクセスするようなものをインストール、管理するにはDKMS(Dynamic Kernel Module Support)が便利である。
DKMSはデフォルトではKali Linuxに入っていないのでインストールして使う。もしやっていなければapt update, apt upgradeで最新の状態にしておいた方が良いだろう。
手順
- Defaultで入っていないdkmsをインストール
apt install dkms
- 適当なディレクトリに行き、gitでドライバーのリポジトリをクローンする
git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au
cd rtl8812au
- ドライバーのインストール
先ほど移動したディレクトリで
sudo ./dkms-install.sh
- ドライバーのアンインストール
先ほどと同じディレクトリで
sudo ./dkms-remove.sh
アンインストールのためにこのディレクトリは取っておかなくてはいけない。
ドライバーのインストールが完了した時点でWiFiアダプタをKali LinuxのVMに接続すると右上のネットワークコネクションインジケータの中にWi-Fiの項目が現れ、接続先を選べるようになる。
DKMSで入れたドライバーは
# dkms status
rtl8812au, 5.6.4.1, 5.2.0-kali3-amd64, x86_64: installed
というコマンドで状況が確認できる。