Windows Subsystem for LinuxにRust言語開発環境を構築

投稿者: | 2019年7月30日

Winodows 10のLinux環境(WSL)にRust言語開発環境を構築する

Windows 10にはWindows Subsystem for Linux(WSL)という便利なものがあり、かなり高度な互換性を持ったLinux環境が動く。

Rust自体は様々なプラットフォームで動くので、あえてWSLで動かすことにあまり深い意味はないのだが、Rust言語開発環境をWSLに構築したときのメモを残しておく。

今回構築するのはCLionにRustのプラグイン IntelliJ Rustを入れて開発を行うパターンだ。いくつかやってみたがこのパターンが一番、普通の開発に近い感覚で開発が進められる。

  1. Ubunutuをストアで入手し、設定する。

  2. Windows 10側にXサーバソフトVcXsrvを導入する。設定方法は他のサイトに多数あるので省略する。

  3. Ubuntu側でDISPLAY環境変数を設定しておく。export DISPLAY=:0.0を.profileに追加。source .profileで読み込む。

  4. Firefoxを入れる。(sudo apt install firefox)

  5. FirefoxでJetBrainsのページに行き、CLionをダウンロードして展開する。実行スクリプトclion.shがclion-2019.2/binに入っているのでこのパスを.profileに書いておく。

  6. CCなどをsudo apt install build-essentialでインストール

  7. rustをcurl https://sh.rustup.rs -sSf | shでインストール
  8. CLionを実行し、Plug-inでRustを追加。IDEをリスタートすると新規プロジェクトとしてRustが選べるようになっている。
  9. あとはお決まりのJetBrains風プロジェクト作成ができる。作成後のイメージは以下のような感じ。

実行はmain関数の横にある小さな三角形のアイコンを押す。すると下に途中経過と結果が表示される。

WSLと母体のWindows 10との間では文字のコピーペーストができるので作業を進めやすいこともあると思う。CLionのライセンス文字列もWindows 10のChromeで取得してWSLのCLionにペーストした。

このCLionにIntelliJ Rustを入れるやり方は、ちょっとお手軽にRustのプログラムを動かしてみたい、本格的にやってみたい、どちらの需要にも良い組み合わせだと思う。

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