Kali LinuxにRealtekのWiFiドライバーをインストール(2021年12月)
monitorモードが使えるRealtekのチップセットを搭載したWiFiアダプターは複数ある。Penetrationテストでよく使われるものだ。一つは持っておいたほうがいいだろう。
ところが最新のKali Linuxでは以前書いた方法が使えない。
そこで現在(2021年12月)でも使える方法を記す。
準備編
今でもdkmsは入っていない。入れていなければインストールする。
sudo apt update -y && sudo apt upgrade -y
sudo apt install dkms
Linux Headersも入れてなければ持ってくる。ここは二段階。
sudo apt update -y && sudo apt upgrade -y && sudo apt dist-upgrade
ここで再起動。立ち上がったらTerminalを立ち上げ次のコマンドを打つ。
sudo apt install linux-headers-$(uname -r)
これで準備ができた。
ドライバーのインストール
適当なディレクトリを作ってそこにドライバーを持ってくる。ディレクトリも移動する。
git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au
cd rtl8812au
ドライバーのインストールコマンドは以下のように変わった。
sudo make dkms_install
うまくいけばいろいろ出力されて、最後は以下のようになっているはず。
88XXau.ko:
Running module version sanity check.
- Original module
- No original module exists within this kernel
- Installation
- Installing to /lib/modules/5.14.0-kali4-amd64/updates/
depmod...
dkms status
8812au/5.6.4.2_35491.20191025, 5.14.0-kali4-amd64, x86_64: installed
何らかのエラーが出て再挑戦するときにはまず次のコマンドで残りかすを削除してからやること。
sudo make dkms_remove
まとめと感想
Realtekのドライバーのインストール方法をアップデートした。例によって情報が少ないKali Linuxである。VMwareのアップデートから始めてなんだかんだで4時間くらいかかってしまった。
ここしばらくアプリ開発に携わっていたが、周りを見ると最近はUNIX系を大学などでは教えないのかなと感じた。
セキュリティは重要な柱なので、Penetrationテストで使うことの多いLinuxのリテラシーは隠れた必須技能だろう。
ピンバック: Kali LinuxでRealTekのWi-Fiアダプタを利用する方法 – 温故知新 Mobileをはじめ、各種新規開発のためのメモ