Kali LinuxでWireless Penetration Testing(1)
IT業界にいても、驚くほど知名度が低いKali Linux。まあ、二段階認証を知らない人が記者会見に出てくるぐらいだから仕方ないのかも知れないが、日本のSecurityは大丈夫か、と思わされる事が多い。
と言うわけで、少しでも知名度を上げるためにハードルを下げる活動をしていこうと思う。
第一回はWireless Penetration Testingの準備に当てたい。
5Gもそうだが、世の中Wireless通信が溢れている。そんな中でWireless Penetration Testingをやろうと思ったらKali Linuxの中にあるツールを使うのが一番手っ取り早い。
中でもWi-Fi関連ならair***-ngツールを使うと言う人が多いと思う。
Monitor mode を有効化できるチップ(の一つがRealTekのチップ)
そもそもWi-Fiに何らかの「攻撃」をするためにはWi-FiアダプタのMonitor mode(モニターモード)を有効にする必要がある。
そのために別記事に書いたRealTekのWi-Fiドライバーをインストールした。
インストール元はRTL8812AU/21AU and RTL8814AU driver with monitor mode and frame injectionであった。
このページの題目にあるようにRTL8812AU/21AU、RTL8814AUのチップを搭載したWi-Fiアダプタが必要となる。(他のチップでも可能だが、日本ではあまり売られていなそうなものが多い印象)
モニターモード対応のWi-Fiアダプタは?
じゃあこれらのチップが搭載されているWi-Fiアダプタはどれだろうと言うことになる。それを調べるためのページはこちらにある。
このページで調べると、日本で入手しやすいBuffalo WI-U3-866DやTP-LINK T4U(v2含む), T4UH(v2含む)などがRTL8812AUを利用していると分かる。
ちなみにBuffalo WI-U2-433DHPは上記のページには掲載されていないものの、RTL8821AUを搭載しているので導入したドライバーで対応できる。
運良くこれらのチップを搭載したWi-Fiアダプタを持っていればめでたくPenetration Testingの入り口に立てる。なければ安いので入手すれば良いと思う。
まとめ
第一回はとにかくモニターモードに入れるような設備(Wi-Fiアダプタ)を準備する事について書いた。調べるべき場所(URL)も書いたので自分の持っているものがモニターモードに対応できるか調べることが出来るはずだ。
次回からモニターモードに入って色々やってみる。くれぐれも他人のWi-Fi関連施設に許可なく「攻撃」を仕掛けないように気をつけなくてはいけない。